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愛媛県EV推進協会会員クローズアップ特集
愛媛県EV推進協会 会員クローズアップ特集

井関農機(株)

-農業機械のEV化検討を進めている理由をきいた。

「現在、CO2対策や石油資源問題、更にはディーゼルエンジンの排気ガス規制に伴い農業機械の価格の上昇が懸念されています。石油に頼らない農業を目指すために、再生可能エネルギーの有効利用を考えると、スマートグリッドの核としての電動農機が見えてくると思います。

また、現在、山間部では、ガソリンスタンドが減少しており、遠距離まで給油に出かける必要があったり、災害時にインフラが切断されて取り残されたりしています。そういう有事の際に電動農業機械のバッテリが非常用電源として、役立ってくると思います。その意味でも、電動農機は、将来のビジネスチャンスになるのではないか、と考えています。」

「これまで国内には電動トラクターの実物がなかった。農家の方に電動トラクターを見せたいという想いから、早く開発が出来、取り扱いやすい試作機を作ろうとしました。モーターでの対応を検討している時に、愛媛県産業技術研究所 EV開発センターの佐藤センター長と愛媛大学の山下教授から、モーター・インバーターの選択等のアドバイスを頂き、産学官が上手く機能して、短期間で試作機が出来上がりました。

モーターは回転速度とトルクの関係から、農業機械に適しています。土の硬さが場所により異なる土壌では、内燃機関よりも、モーターの方が対応がし易いと思います。更に、モーターは耕うん中のデータ採取が容易で、愛媛大学で、農業機械の研究機材として活用されています。

試作トラクターの性能は、100V電源使用・4~5時間の充電で、1時間の作業・1300mの耕作が可能です。農家のみなさんからは静かと好評でした。果樹園(リンゴ・梨・ブドウ等)では排ガスが果物を傷めないため有望視されています。

欧州では、『庭園の芝刈りや街路樹周りの芝刈り』などのグリーンビジネス化に伴い、電動芝刈り機が開発され、早朝作業の騒音問題や油を嫌う芝の性質から、電動化が適していると評価されています。

現状で商品化すると、価格は現状の農機の倍位になります。興味のある方は購入するかもしれませんが、現状ではコストが一番の問題です。しかしながら、電気自動車の普及が進めば、安くなる可能性があります。まだ、農業機械には電気自動車のような公的補助金制度が無いので、これらの整備も必要だと考えます。とにかく基盤を作りたいと考えています。」

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