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【事業承継コラム】М&Aって何でっか~?

最近、マスコミで盛んに取り上げられるようになった「事業承継」という言葉。われわれえひめ産業振興財団においても、昨年から「事業承継ネットワーク事務局」を置いて愛媛県内企業の事業承継相談に対応しています。

事業承継における近年のトレンド


ところで、みなさんは「事業承継」という言葉から何を思い浮かべますか? 多くの人が、社長である父親から、後継者である息子・娘への代替わりをイメージするのではないでしょうか。もしかすると、某家具店に代表される親子間の確執、みたいな後ろ向きの印象を持つ方もいるかもしれません。

このようないわゆる「親族内承継」は、確かにかつては中小企業の事業承継の主流でした。「内部昇格」や「外部招へい」といった第三者承継は少なく、さらに「買収(М&A)」ともなると本当にレアケースでした。しかし、親族内承継の割合は年々低下し、対照的に第三者承継の割合は年々増加しています。2007年以降は内部昇格と外部招へい、そして買収を加えた割合は、親族内承継を上回っています。(2014年版 中小企業白書より)
 

注目をあつめるM&Aとは?


このように、事業承継の現場で存在感を高める第三者承継ですが、内部昇格や外部招へいは何となく理解できても、買収やМ&Aはよく分からない、という方が多いでしょう。実際、私がお付き合いのある経営者団体で「М&A関連の仕事をしています」と説明しても、「М&Aって何でっか~、それって会社に何かメリットあんの~」というのんきな反応でした。分かってくれないだけならまだマシで、母親に説明したときなどは、「おまえ、お願いだから危ない仕事は止めておくれ」という、まるで息子が暗殺団にでも入るかのような物言いでした。

実際のМ&Aの仕事内容はそんな物騒なものではなく(当たり前ですが)、譲渡企業・譲受企業・支援者、そして地域社会すべてにメリットがある素晴らしい業務です。それぞれの関係者のメリットは以下の通りです。

  • 譲渡企業:後継者難を解消し、優れた経営者に事業を引き継げる。
  • 譲受企業:人口減少で市場が縮小する中、業容拡大を図ることができる。
  • 支援者:支援時に蓄積したノウハウを、今後の企業支援に活かせる。
  • 地域社会:地元で愛されている企業が、廃業せず存続できる。

まとめ


都市部では、後継者がいない企業が事業承継を考える上での有力な選択肢になっているМ&A。ここ愛媛でも、その意義や手法について少しでも浸透させていきたいと考えています。