〜道後コース〜
狸のれん
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商品

狸のれん  松山・道後のものというよりも「愛媛県の民芸品・お土産品」というコンセプトで取り揃えられている。

・坊ちゃん絵葉書・・・夏目漱石の教えを受けた元軍人・桜井忠温翁(小説・肉弾の著者)が、親交のあった先代のために、小説・坊ちゃんの中から戯画したもので当店独自の売れ筋商品となっている。他にも版画をポストカードに作ったオリジナル絵葉書も当店のみの販売品であり地元ファンも多い(20円から)。

・狸の置き物・・・大小さまざまな形と素材の物があり、先代の狸好きに因んだ「狸をモチーフ」にした商品が多い。一点物が多くオリジナリティーに溢れている。

 伊予の国には、その昔弘法大師が四国八十八ヶ所を開基したとき、狡猾で陰険な狐を嫌って島から追い出し、そのかわりに間が抜けているが正直で明朗な狸を愛して布教に利用したという因縁もあって有名無名の狸とその伝説が多く残っている。・・・松山騒動伊予の八百八狸の伝説をはじめ、伊予路には狸を祭る小祠が到るところにある(600円から)。

・姫だるま(一名“起き上がり”と称し、出産祝い・病気平癒・成功の守り神として珍重されている。)

・その他の商品
「野田天神(重信町)」「牛鬼・闘牛(宇和島市)」「七福神人形」「小座布団」「紙ふうせん・ケン玉・コマ・手まり」「ひょうたん」「扇」「絣のれん」「布バッグ」「飾りちょうちん」と多彩だ。特筆すべきものの一つ・・・隠れた売れ筋商品として「棕櫚(しゅろ)のたわし」がある。もちろん鍋や食器も洗えますが、これは両サイドに紐が付いた身体洗いの“健康たわし”。温泉に入るときお湯にたわしを浸けておいて湯に馴染んだ後、石鹸をつけてマッサージするのです。

 これらの商品を包む包装紙には俳句が書かれている。四季申(申の字→は田の真中が突き抜けているために「たぬき」と読ませる。)という題とともに次のように読まれている。

 ・伴(とも)連れて狸化けこむ花の宿(春)
 ・狸出た出ぬの噂さの涼台(夏)
 ・猶(なお)も澄む月へ狸のはらつづみ(秋)
 ・杣(そま)が家の話も荒らき狸汁(冬)
この句には「狸通」と書かれた俳名・篆刻がある。
(注*読み仮名・季節は筆者が記入)。

商店街ホームページ

狸のれん  当店は販売促進は苦手でほとんど行われていない。「るるぶ」に店名を載せているぐらいでPRという手法には縁が無いようだ。また、子息はいらっしゃるが後を継ぐ気持ちはないらしい。それでもこの商店街ホームページには、商品情報を含め3ページにわたる情報発信がなされている。これはパソコン好きの甥の手になるものらしい。

 道後商店街の一等地において何の気負いも衒いもなく、昔懐かしい愛媛の民芸品の数々をさらりと商っている「狸のれん」さんに幸多かれ!と祈りながら温泉街を後にした。

※次回は、「道後亭」さんからのお届けになります。

(特別研究員/桝鏡 猛)

お店の概要
◇会社名狸のれん
◇代表者富田 えつ子
◇所在地松山市道後湯の町13-8
◇電話(089)921-5272
◇営業時間AM9:00〜PM22:00
◇定休日火曜日

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