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「情報えひめ(愛媛の企業)」は県内のHOTな企業情報を随時お届けします。


 株式会社山本製作所

        〜IT化による生産性向上と技術ノウハウの蓄積・継承〜

 
  技術向上、最新設備の導入、新製品の開発と常に前向きの経営姿勢を貫かれ、環境にも配慮した取り組みを行っておられる且R本製作所。技術情報統合管理システムを構築され、これまで培ってこられた技術ノウハウの蓄積・継承と生産性向上を目指す取り組みが注目されている。その取組み及び当社の事業内容について、木村明彦課長にお聞きした。


 事業内容

  1925年に創業以来、業界のパイオニアとしてOEMでの農業用機械・建設用機械、ゴルフカート、自動車用プレス金型、樹脂金型と幅広い製品の製造を行っている。また、事業活動における環境影響を継続的に改善し、環境汚染の予防に努めるため、資源・エネルギー消費の削減、リユース・リサイクルによる廃棄物の削減と適切な処理、より環境にやさしい商品設計、工程設計とその実施、グリーン購入の実施及び拡大にも取り組んでいる。
 さらに、新たな挑戦として平成22年度の戦略的基盤技術高度化支援事業に採択され、自動車車体及び産業用ロボットを軽量化するためのプリプレグ(炭素繊維に樹脂を含浸させたシート状の もの)等、新炭素繊維プレス成形金型及び成形技術の開発を進めている。

                                                 (本社事務所)


 ITへの取組
  製造情報データベース、技術情報データベース、コミュニケーションツールを活用し、金型製造における不具合工数
を削減、低価格で高品質な製品の短納期要求に応え、技術・技能ノウハウを蓄積・伝承させるための仕組みづくりに
取り組んでいる。

  具体的には、3D-CADデータを基盤にした製造情報の一元化・共有化と、ユーザー負担の少ないE-mailを活用した情報受発信とその情報のデータベース化であり、その情報活用によって設計から納品までの一貫した製造現場の経営改善を進めている。


 IT化の成果

  自動車、電気など国内主要ユーザーの海外進出に伴う金型の現地調達、CAD/CAE /CAMの進歩による高技術力を
要する精密金型のアジア諸国へのシフトなど、わが国の金型メーカーを取り巻く経営環境は年々厳しさを増している。
そのような中、独自技術ノウハウの高度化ときめ細かな顧客対応のための仕組みづくりと社内での技術伝承をIT化で実
現しようとする取り組みが評価され、2008年中小企業IT経営力大賞「審査委員会奨励賞」を受賞されている。今後も業界
のパイオニア企業として、且R本製作所様がますますご発展されますよう祈念申し上げます。
                                                         (特別研究員 上田 保)

会社名  株式会社山本製作所
事業所  金型事業所/重信事業所
代表取締役  山本 功
所在地  愛媛県松山市小栗3丁目7-19
電話  089-931-2251
FAX  089-931-5252
HP  http://www.yama-sei.co.jp/


公益財団法人えひめ産業振興財団
〒791-1101 松山市久米窪田町337番地1
TEL 089−960−1100 FAX 089−960−1105
http://www.ehime-iinet.or.jp