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道後商店街振興組合
   〜 湯あがりにそぞろ歩いてお買物 〜
 
 道後温泉本館から道後温泉駅まで続くL字型の道後商店街をはじめ、湯の町には、これは!という名物の味、城下町らしい風情が薫る銘菓、旅先ならではのご愛嬌の土産がいっぱい。もちろん、気分まで満腹にさせてくれる庶民派グルメもお楽しみのひとつ。名物店主との出会いも楽しい道後で、ひと味違う湯の町名物を探してみよう!
  (ガイドブック道後温泉より引用)





ハイカラ通りから道後温泉本館を望む

 

 

道後ハイカラ通り
 道後温泉の歴史は古い。大国主命と少彦名命の神話は兎も角、舒明天皇・聖徳太子・斉明天皇など5帝3后が訪れたといわれる由緒ある温泉である。明治27年道後温泉本館が建設され、国の重要文化財として現在もその偉容を誇っている。
 その道後温泉本館から道後温泉駅前まで、約250メートルのL字型の通りが、道後商店街であり、それぞれ特色のある土産物店、食堂、喫茶店、食品店、愛媛の特産品店など約60店舗が軒を連ねている。ここが通称道後ハイカラ通りである。今回は、その道後商店街振興組合の石丸理事長をお訪ねして、お話をお伺いした。

(道後温泉駅からの商店街入り口)

 

 

現在の道後商店街の状況
 道後温泉街のイベントは、四季を通じて4回ある。1月成人式の日とその前日の日曜日に行われる「初子祭(はつねさん)」、3月19〜21日の「道後温泉まつり」、8月1〜2日の「湯釜薬師祭と道後村まつり」、10月5〜7日の「秋まつり」である。
 しかし、この3月11日、東日本大地震が発生し、全国的に自粛ムードが広がったため、3月の「道後温泉まつり」は「湯祈祷」以外は中止された。その時は、道後旅館組合でも14,000件をこえるキャンセルがあったようである。しかし、5月に入って、徐々に客足が戻ってきて、ゴールデンウイークの商戦はメーカーや卸売の協力もあって、ほぼ前年並みに回復した。懸念された高速道路の割引廃止も極端な落ち込みは見られなかった。
 夏休みやお盆のある8月は例年一番売り上げのある月であるが、今年もかなりの来客があった。更に来客が増加するように、どうすればお客様に来ていただけるか、来ていただいたお客様にどのようなサービスが出来るかを探求しながら前進していきたい。

 

 

修学旅行
 松山市が力を入れている修学旅行の誘致は着実に効果を発揮して、訪れる学校は増加してきた。フェリー会社の協力もあって広島を訪れた生徒を松山へ来てもらうコースが多い。
 松山では、○砥部焼体験、○中島・興居島での蜜柑体験、魚釣り投げ釣り体験、○今治しまなみサイクリング体験などをセットにして、好評である。
 道後商店街では、これに協力して、商店街買い物散策体験を行っている。まず出発前の学校に当組合提供の買い物券と俳句投句用紙を全生徒に配布して来ていただく。各商店ではお店の中にシーズン毎の季語を張り出して、自由散策の時間に各商店に入り季語探しもしてもらっている。俳句は大好評でかなりの投句がある。 
 組合ではそれを選句し、優秀句にはそのシーズンの柑橘や蜜柑ジュース、佳作には土産品を贈っている。今後とも修学旅行の応援は続けていく予定である。 





(葵屋の季語表示夏の季語Tシャツ)

 

 ITへの取り組みと今後の課題 
ホームページの更新
 道後商店街には、各店舗を紹介するホームページをえひめ産業振興財団の指導のもとに開設しているが、しばらく更新していなかったので、すでに替わった店舗なども残っていた。
 今回、インターシップの導入の機会があったので、愛媛大学の学生に来ていただき、組合員を集めて各店情報をだして更新の指導を受けた。半年かかって、更新の作業を完成させた。今後とも更新の作業を続けなければならないし、また売り出し計画やおすすめメニューなども発信できるように頑張りたい。

ネットショップ
 京都の伏見商店街を視察に行った時、そこの青年部が中心になって、インターネットショップを開設した話を聞いた。お客さんとの交流も図れるし、時には古い在庫もマニアに売れる場合もある。お客さんがわざわざ店舗を訪ねて来てくれることもあるようだ。道後商店街にも導入できないか検討中である。 


(道後商店街ホームページ)

電子マネーEdyの導入
 
道後商店街では2005年より、お客様の便利性を図るために電子マネーEdyを導入した。今やクレジットカードや電子マネーの利用は飛躍的に増加している。お客様の便宜性を図ることがサービスの原点であるという観点からの導入であった。幸いお客様からも好評で、今後継続していくことは勿論、未だ導入していない店舗や道後温泉本館、子規博物館にも広げていくことが必要である。


(道後商店街 ハイカラ通り)

 

取材者の意見
 歴史のある道後温泉を観光地として益々発展させるために道後商店街の果たすべき役割は大きい。どこの商店街に行ってもシャッターが下りている空き店舗が目立つが、この商店街には空き店舗は一つもない。
 それだけ充実しているのである。しかも一律に同じようなお土産を販売しているのではなく、それぞれの店舗に特色があり、専門化されてきている。この傾向は多様化するお客様のニーズに応える最善の方向であろう。愛媛・松山・道後の観光拠点として、道後商店街の益々のご繁栄を祈願しています。

(特別研究員 橋本 修二)

 

 

名 称 道後商店街振興組合
代表者 理事長 石丸 明義
所在地 松山市道後湯之町15−23
電話 089−931−5856
FAX 089−931−5856
HP http://town.ehime-iinet.or.jp/dougo/

お話を伺った石丸理事長)
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