会社の沿革 業は1919年(大正8年)、福﨑亀市氏が川之江で内燃機関や製紙機械の製造を始め、実に90年の歴史を誇ります。その製紙機械部門を発展させ、1954年(昭和29年)に大昌鉃工所を設立。2005年(平成17年)にはISO9001認証を取得しています。その間、様々な繊維をシート化できる特殊傾斜ワイヤー抄紙機など特殊紙製造機分野に特化し、特殊紙製造機械関連 シェアではトップとなりました。 「シート状製品に関わる産業機械において、客先の要求事項を的確につかみ、品質向上の継続的改善を行い、客先に信頼される品質の提供を目指す」ことが会社の品質方針です。 「グッドカンパニー大賞」の受賞 「グッドカンパニー大賞」は、社団法人中小企業研究センターが経営合理化、技術開発等に優れた企業を全国の中堅・中小企業の中から選び表彰するもので、わが国の中堅・中小企業の発展に資するため、毎年グランプリ・優秀企業賞・特別賞などを選定しています。 このうち、第42回(平成20年度)の「優秀企業賞」に、大昌鉃工所が他の7社とともに受賞の栄誉に輝いたのです。「創業以来の製紙機械製造分野で蓄積された技術を活かし、特殊紙製造機械分野に特化することにより付加価値の高い製造設備を開発、製紙業界への貢献が大きい。」が受賞の理由となっています。「さらに先代からの役員が補佐する体制のもと、若い社長による会社づくりが進められており、今後の発展が期待できる」点も評価されたものと思われます。 写真はその表彰状と純銀メダルです。 |
(本社ビル) (構内の先々代社長福﨑数逸氏の胸像) |
IT化の現状と将来の構想
ITの活用は、平成元年の経理原価管理システムのオフコン導入からです。その後、平成5年にCADを導入し、さらに昨年にはオートキャドの使用を始め、現在移行中のようです。 平成13年には販売管理システムを導入し、購入品にバーコードをつけてそれを読み取ることにより原価管理に反映できるようになりました。 今後の構想としては、3次元CADやCAD/CAMを導入し、現場の機械とのデータのやりとりで即時対応できるようにしたいそうです。また、原価システムにおいては、工程中の加工品管理ができるようにしたいそうです。ホームページでは動画やアニメーションも取り入れたいと考えています。 |
取材者のコメント 会社の歴史は古く、その伝統を引き継ぎながらも、若い社長を筆頭に、活気に満ちているように思われます。社長の左腕には「自分の責任において生き残る道を探せ!」と書かれているステッカーが付けられています。社員全員が付けているそうです。また、「自分で生き残れ!誰も手を貸しません!」の合言葉からは、現状に満足せず常に前進を続けていくという厳しさを感じます。しかし一方では、社宅兼マンションや独身寮を完備し、海外への慰安旅行を行うなど、社員の福利厚生にも十分に意を尽くしているようです。会社の伝統と、その蓄積された生産技術は勿論ですが、これらのことも評価され、「グッドカンパニー大賞」の受賞につながったものと思われます。今後とも前進を続けられ、益々ご発展されますよう祈念いたします。 (特別研究員 橋本 修二) |
会社名 | 株式会社大昌鉄工所 |
代表取締役 | 社長 福﨑 祥正 |
所在地 | 愛媛県四国中央市川之江町910 |
電話 | 0896-58-0123 |
FAX | 0896-58-0126 |
HP | http://www.daisho-iw.com/pc/ |
財団法人えひめ産業振興財団 〒791-1101 愛媛県松山市久米窪田町337-1 TEL 089-960-1100 FAX 089-960-1105 http://www.ehime-iinet.or.jp |
○ 自分の責任において生き残る道を探せ! ○「過去事例」=「企業財産」 失敗を財産に変える! ○「限界」を超えたところに成功がある。 ○「貢献」出来ない会議に出るな! (現場に張り出されている標語やステッカー) |
「情報えひめ(愛媛の企業・愛媛の商業)」は県内のHOTな企業情報を随時お届けします。
~ 未知なる可能性への新たなる挑戦 ~
株式会社大昌鉄工所