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会社の沿革 |
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大正3年(1914)、服部常吉氏が手抄和紙の製造を始めたのが創業となります。間もなく100周年を迎えるという、製紙業の老舗です。昭和23年(1948)1号抄紙機の導入により機械漉きに転じ、昭和25年(1950)服部製紙株式会社が設立されました。
その後、故紙を原料とするタオルペーパー、ティッシュペーパーやウェットティッシュなどを製造。平成4年(1992)化粧品製造の認可を取得、平成9年(1997)にはWWF(世界自然保護基金)ライセンス商品の取り扱いを開始。さらに平成15年(2003)に食用油処理用製品の特許を取得し、翌16年には、ISO9001の認証を取得しました。
その後も種々新製品を開発しながら、発展を続けています。
■再生紙、非木材紙の活用による、森林保護、家庭排水の保護
■地球温暖化防止に役立つ商品開発
■水を電気分解してできる酸性・アルカリ性の水を応用した、パラベン、合成界面活性剤未使用商品の開発 |
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<会社の前景>
<WWFライセンス商品>
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新製品の開発 |
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当社は「キーワードは地球・人・安心」として、右の 3点をコンセプトに新製品の開発を続けています。
例えば、重炭酸イオン・炭酸イオン・アルカリイオン 水・発酵エタノールを成分とするキッチンスプレーも 油汚れには効果的で、毎日のお風呂掃除には、お風呂用
の重曹電解水スプレーが効果抜群だそうです。その他、 トイレ用・フローリング用・ガラス&家電用・壁紙& インテリア用・OA機器用など用途に合わせ基布や成分
を替えるなど細かな対応が見られます。また酸化精製水を 使用し、パラベンやアルコール無添加のスキンケア化粧 品であるルナキュアも製造しています。これらの商品は、
合成界面活性剤やパラベンなど防腐剤を添加していない、 まさに地球に優しいエコ商品なのです。大手商社を通じ 小売業界にも浸透しており、これからの躍進が期待され
ます。
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<新製品の数々>
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ITの活用状況 |
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在庫管理から生産管理までのIT計画を作成してIT活用を進めてきましたが、その実行段階で様々な課題に直面しています。受発注管理・財務経理関係・製品在庫などの基幹業務については、すでにITを活用しシステム化されていますが、原材料の管理などは、製品の多様化が原材料の多様化に繋がり、やや困難となっています。現在は、月1回実地棚卸をしてそれを把握している状況です。
今後としては、本社、各営業所、各工場、社員各自の管理データの統一や一元化が課題となっています。また、製品在庫については、現在、アイネット株式会社の物流倉庫に集約し、入出荷の一元的管理を進めており、精度アップが期待できます。
オンラインショップも開設しています。まだまだこれからですが、アトピー症状のある子供さんのいる家庭など、リピーターも増えつつあり、今後が楽しみです。
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<お話をお伺いした大西正人総務部長>
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取材者のコメント |
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会社の玄関の上に大きなボードが掲げられています。 このリポートの冒頭の言葉です。社員全員がこのボード を見ながら出勤しています。それぞれ大切な言葉ですが、
私は最後の「企業風土改革」の言葉に感動を覚えました。 生産効率の向上にしても、新製品の開発にしても、また、 IT環境の整備にしても、社員の皆さんの創意と工夫が
なければ実現しません。みんなの思いをくみ上げて会社 の躍進の原動力にしていること、会社の中にはみんなの 思いが渦巻いていること、考えただけでも素晴らしい環境
です。そのことをバネに貴社が今後益々発展されることを 祈願いたします。
(特別研究員 橋本 修二)
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