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会社の沿革 |
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昭和26年(1951年)戦後間もない頃、先代の志賀社長が、新居浜で煮豆屋を始めたのが当社の創立です。その頃は、煮豆のほか蕨餅、佃煮や筍なども扱っていましたが、だんだん豆製品に特化するようになりました。昭和52年に、新居浜から東予市(現西条市)三津屋東へ移転。昭和56年には株式会社を設立しました。
平成2年(1990年)、現在の原社長が就任し、順次製造工程の合理化に取り掛かり、レトルト釜、ロータリー包装機、金属検知機、真空包装機、自動計量機などを導入してきました。今では、大豆・黒大豆・金時豆・白花豆・青えんどう(うぐいす豆)など各種豆類を原料として、煮豆・甘納豆・いり豆・ゼリーなど多くの製品を製造販売しており、平成16年(2004年)現在地に移転し、現在に至っています。
<製品の数々>
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<会社の前景>
<事務所内部> |
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ITの活用 |
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現在、経理事務、納品書や請求書の発行などの業務にITを活用しています。給与計算は外部に委託し、またホームページの開設、更新も専門業者に委託しています。
当社のホームページには「志賀商店まめブログ」と「お豆レシピ」のコーナーがあります。「まめブログ」では、昨年12月に開設して以来、毎月数回会社の行事やイベントの参加報告、季節の便り、新製品の紹介までを非常に面白く、また読みやすく編集しています。さらに「お豆レシピ」では、大豆巾着・大豆ハンバーグ・冷し黒豆ぜんざいなどなど多くのレシピが紹介されており、是非ご一読をお勧めします。
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今後の経営方針 |
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<お話をお伺いした原 初社長> |
現在、価格が下落し、業者間で安売り合戦の激化という状態に陥っています。そこで、次のような方針を立て、販売の増加を図るために努力しているところです。
(1) 商品開発
「どこにもない独自の製品を開発する。」 「まめブログ」によれば、今年に入ってから、新製品として、豆屋さんの水羊羹・和風ポンチ・一豆口(ひとくち)ぜんざい・寒天寄せ・などが紹介されており、絶えず新製品開発の努力がなされています。
(2) 販売チャネルの検討
「価格競争に打ち勝つために、従来の販売ルートを再確認し、より消費者に近いチャネルを検討する。」 |
(3) 製造直販
「今年に入って、「松山なもし市」「第2回アグリフードEXPO2009大阪」「香川瀬戸内旬彩館見本市」「2009フードシステムソルーション東京」「上海四国物産見本市」などに出店し宣伝に努めているが、今後は、アンテナショップを常設して、消費者の動向や趣向を直接確認する。」
(4) ネット販売
「新製品が消費者にどう評価されるか、どの様な商品が求められているかを知るためには、アンテナショップ開設とともに、ネット販売も考える。」
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取材者のコメント |
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会社の60年の歩みと、豆製品一筋のその歴史は、会社の拠って立つ基盤を強固なものにしています。さらに、絶えず新製品の開発を追及する姿勢は、会社の発展を約束するものと思われます。経営環境や時代背景を考慮しつつ、自社の経営戦略や経営方針を立て、成功や失敗などの要因をきちんと分析し、次の戦略・方針の樹立の糧とする原社長の経営姿勢は、素晴らしいものです。
今後とも人材育成、新商品の開発を継続されるとともに、IT活用の向上を図り、経営強化が図られるよう期待したいと思います。
貴社の益々のご発展を祈念いたします。 (特別研究員 橋本 修二) |
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