沿革・特徴

大正末期まで全国で盛んに製造された木造建築に使用
されてきました。昭和に入ると洋釘の普及とともに需要
は減少しましたが、昭和50年頃より古寺社の再建が盛行
し始めるとその需要も高まってきました。
古代の製法で作られる和釘は、砂鉄を灰で還元して作った
不純物の極めて少ない純鉄を使用しているので、
錆も表面だけで中に侵入していくことが極力少なく、
千年以上その役目を果たすことが出来るといわれております。
最近では、極めて高純度な鉄を開発して、それをもって
薬師寺西寺、回廊、大講堂、国宝室生寺、松山城等の
文化財再建、修復に使われています。