それは公害対策から始まった
  大正期に、銅精錬の際に発生する排ガスの有効利用に端を発した愛媛の化学工業は、
  第二次世界大戦後に国内有数の化学コンビナートを有するに至り、肥料や化学薬品が
  作られるようになりました。今日では、基礎化学品をベースにファインケミカルの分
  野への飛躍もみられます。
未来へ進化する合成繊維
  松山・西条地域の臨海部には大手企業の工場が立地しています。これらの工場では、
  従来からみられた衣料用途等から発展し、航空機に使われる炭素繊維素材のほか、自
  動車用内装材やフィルムなどを製造しており、今後の成長が期待されています。