新居浜から始まった一大工業地域 愛媛県東部の新居浜市では約300年前に銅鉱山の開発と精錬が始まりました。第二 次世界大戦後には、国内有数の化学コンビナートができ、肥料や化学薬品がつくられ るようになりました。やがてこうした設備を製作・保守点検・修理するための鉄工業 が盛んになり、現在、新居浜・西条地域には、たくさんの関連企業が集積しています。 高水準の技術を保持するメーカーが多いため、金属加工、産業・運搬機械、造船など 地元企業のみならず、愛媛県外からも幅広く受注しています。
伸びゆくハイテク機械産業 近年、豊富な労働力と高速道路の整備により、電子機器・機械の工業立地が盛んです。 1980年代には、半導体、ビデオテープレコーダー、コンピュータ部品などハイテ ク機器が作られ、地域での大きな産業へと成長しています。また、松山市には、農業 機械や繊維機械及びボイラーの工場があり、関連工場も立地しています。技術水準も 高く、国内外から高い評価を受けています。