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事業承継 |
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今から17年前、25歳の時に祖父の急逝を受け、事業を継承しました。それまでの3年間はソフトハウスで人事・経理ソフトを開発するシステムエンジニアの仕事をしていましたので、一から米穀店経営の“いろは”を取得しました。苦労をしましたが、それが現在の品揃えに活かせています。 |
<店舗外観> |
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品揃えの特徴 |
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商圏内には大型量販店を始め、スーパー4店が出店し、「米」を集客のための目玉商品として廉価で販売しています。そのため、当店では非価格競争としてスーパーにはできない品揃えとサービスに徹し、次のような取り組みを行っています。
@安全・安心を保証する減農薬栽培の商品に特化している。(第3者検査機関のチェックを受けたもの)
A愛媛県産の特徴ある商品を充実させている。(久万清流米、宇和米、三間米等)
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<当店を代表する雑穀商品> |
B玄米の販売を強化し、お買い得感を出している(精米の7〜8割の価格で販売)。また、バックヤードに設置した精米機で、必要量の精米を受付けている。
C古代米ブームの5年以上も前から古代米を始め、あわ、ひえ、きび、アマウンサス、キヌア、五穀米の販売を開始し、当店をイメージづける商品に育っている(できるだけ国産品にこだわっている)。 |
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IT化への取り組み |
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自社のホームページを立ち上げ、店舗PRをするとともに、(財)えひめ産業振興財団が運営するショッピングモール「あいあいえひめ」に出店し、ネット販売を開始しました。顧客とのコミュニケーションとしてメルマガとブログを月2回のペースで配信しています。現在のリピート顧客数は約100名で、同サイトが実施するプレゼント企画といった販促イベントにも積極的に参加し、顧客増を図っています。
現在注力している商品は、送料80円のメール便での配送が可能な米の3合パック商品で、大学生や独身者からの注文が増えてきており、さらにPRを強化していこうと考えています。
その他のIT化への取り組みとしては、販売管理において、仕入・売掛を手書き伝票なしで処理できています。また、履歴管理用の統制台帳は、独自製作のエクセルシートで管理しています。 |
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今後の事業展開 |
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<お話をお伺いした武智代表> |
店舗での売上げ拡大が困難となってきているので、楽天、ヤフー、ビッダーズなどに出店し、ネット販売を強化していこうと考えています。
また、ネット販売を発展させるためには、品揃えの特徴付け・充実化、有効な販売促進策の実施、顧客コミュニケーションの緊密化があり、これらを着実に進めていくことに取り組んでいます。 |
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取材者のコメント |
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ネット販売の強化と、スーパーが手掛けない商品・サービスに特化した当店の取り組みを大いに賞賛したいと思います。
伊予鉄横河原線の梅本駅のすぐ前で、地元の生活道路沿いといった認知度の高い好立地を活かす取り組みは、まだまだ残っているように感じました。
最後に、地域になくてはならない地域密着型の米穀店として、ますますご発展されますようご祈念申し上げます。 (特別研究員 上田 保) |
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