9.IT化支援について
望まれるIT化支援策
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全事業所に対し、今後、IT化を進める上で望まれる支援策を尋ねたところ、「自社の業務に合ったIT化によるビジネス展開へのノウハウ紹介や支援」が39.4%と最も多かった。次いで、「税制上の優遇」が38.6%、「低コストなシステムの提案」が34.1%となっている(図7-1)。
この回答をインターネットに接続している事業所と接続していない事業所に分けると、まず、インターネットに接続している事業所では、「税制上の優遇」についての支援策を最優先に望んでいるほか、上位には「低コストなシステムの提案」、「IT化投資への融資・資金援助」、「通信網などの通信インフラの整備」などの支援策を望んでおり、中でも「通信網などの通信インフラの整備」が上位に挙げられているのは、インターネットのより効果的な活用のためにはブロードバンド回線(インターネットにおける高速・超高速通信)の利用が不可欠であるためと考えられる。
一方、インターネットに接続していない事業所では、「自社の業務に合ったIT化によるビジネス展開へのノウハウ紹介や支援」が最も多かったほか、「電子商取引(EC)のノウハウの紹介や支援」を求める声もあった。これは、現在ではインターネットを利用していないものの、今日の社会を取り巻くIT環境や電子商取引(EC)の普及とその将来性に対して、その関心の高さを示すものとも受け取れる。
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