第12期えひめベンチャー起業塾 第7回 開催報告
2025年11月13日(木)18:30~21:00に、「第12期えひめベンチャー起業塾」第7回講義が開催されました。
今回は、第6回で実施した「北極星プラン発表会」の内容を振り返りながら、【北極星プラン(目指したい理想の事業像)からバックキャストした「当面プラン」】の作成実習を行いました。
北極星プランの振り返りと改善共有
講義の冒頭では、前回の北極星プラン発表についてグループごとに振り返りを実施しました。
お互いの発表内容をもとに、改善点や強みを共有し、事業アイデアをより明確にブラッシュアップするための意見交換が行われました。
塾生同士の活発なディスカッションにより、新たな視点や発想のヒントを得る時間となりました。
「当面プラン」作成実習 ― 理想を現実へとつなぐステップ
今回のメインテーマは、北極星プランからのバックキャスト(逆算)による「当面プラン」づくりです。
この「当面プラン」とは、将来的に目指す理想の事業像(北極星)に到達するための、現実的かつ収益性のあるビジネスプランを指します。
講義では、作成にあたっての注意点として以下のポイントが共有されました。
・起業の現実をみると、最初のアイデアで成功することは1割未満しかない。当面プラン作成を進めて行くには、ユーザーの反応を見ながら、徐々に商品・サービス、課金方法等を改良していくことが大切
・そのためには、まず熱狂的になってくれそうなコア・ユーザーを明確にして、そのような人を1人でもよいので見つけることが望ましい
・そして、そのユーザーの反応を元に、課題(ニーズやペイン)、提供価値(商品やサービスが提供する価値)、価格(課金方法)を練り上げていく。もしうまくいなかなければ、3つのどれかをピボットしてずらしてみる
・今回の実習では、当面プラン作成のスタートに際して、以上の展望を持ちながら、コア・ユーザーに説明するための、提供したい商品・サービス像を、ValueStarModelかBMCを使って紙1枚でまとめてみること
塾生たちはこれらを踏まえながら、事業のキャッシュポイント(収益の源)をどこに設定するか、目標とする月収をどの程度に置くかなど、より現実的で実行可能なビジネスプランを検討しました。

具体的な数字を意識した事業設計へ
今回の実習では、単なるアイデアにとどまらず、実際の収益構造や事業運営の具体的数値までを考慮するプロセスを重視。
塾生それぞれが、自身のプランをより具体化させることで、起業に向けた道筋を一歩前進させました。
次回予告
次回、第8回(11月20日・木)では、「課題ソリューション」や「製品・市場」の側面から事業をさらに深掘りし、より実践的なビジネスモデルへとブラッシュアップを図る予定です。
